米国消費者は節約に励んでいる

投稿者: whitegru3

今週の金曜日には小売売上高が発表されるが、実際のところ消費者動向はどうなのであろうか?第2四半期には消費者の貯蓄高が第一四半期の5.5%から急速に増えて6.2%の水準に達した。金曜日に発表された消費者信用残高は予想-%5.5Bln減少よりは少なかったものの5ヶ月連続して下落している。

金曜日の雇用統計からも現在の雇用環境は改善が遅く、消費者にとって一番のかなめとなっていることがわかる。一般世帯の消費者は自己のバランス・シートを改善するために一生懸命で、そのため消費には結びつかず、小売業者はかなりの難題を抱えているところが多い。

マスターカードのSpending Pulseのデータからは『7月のほとんどの部門で売り上げは前年同月比で横ばい、第一四半期の急速な伸び、そして第2四半期には穏やかな伸びを見せたのだが』という統計が出ている。マスターカードのリサーチアナリストMichael McNamara氏はこのようにコメントを出している;家具や高級品と宝石などの裁量支出への伸びが悪い。これと同じような傾向がレストラン関係にも見られる。消費者はフルサービスのレストランからファーストフードへ移動しつつある。これは全米レストラン協会で出されるレストランインデックスからもわかるように、直近の6月のインデックスでも縮小していた。これで3ヶ月連続の縮小となった。

マスターカードSpending Pulseのデータに戻ると、内容の中で堅調な部門もある。eコマースで2010年を通じて増加を見せ、7月には2桁台の伸びに乗せ、前年比で10.9%の上昇となる。これは6月に2009年11月以来初めて1桁台の伸びに下落してからの反発となった。

Spending Pulseの高級品インデックスは、高級レストラン、高級食品店、高級デパート、高級アパレルブティックなどを含む、7月に小幅の上昇(前年比)で+0.2%、それでもマイナスの数字ではないのだが、基本的に横ばいである。これも2010年2月~4月には2桁台の伸びを見せていて5月も堅調であったがここへ来て低迷。

このように消費者は大きな買い物は避け、信用残高を削減し、去年のステイケーション(旅行へは出かけず家に滞在する)と比べ若干旅行へも出かけるようになり、ガソリンの消費量も去年と比べ2%増加し路上での運転量も増えたものの、全体的に、まだ旅行へ出かける件数は低迷しており見送り姿勢が強く、節約に励んでいることがわかる。

さてこの先だが、極端な話ではシアーズなどは6月からクリスマスの商品を陳列し、売り上げの向上に勤めている。今月は小売業者は難問を抱えながらも、バックツースクール商戦に入っている。

イリノイ州でも先週の金曜日から10日間、$100以下の商品ついては消費税なしのセールス・タックス・ホリデイショッピングウィークが開始され学校に戻る子供たちに必要な教育品を消費者に販売するため努力している。バックツースクールは小売業者にとって1年で重要な売り上げを向上させる時期のひとつになっている。

バックツースクールの動向を追っているエクスペリアンの子会社であるプライスグラバー・ドットコムがとった調査では56%の消費者は、新学期用の購買に250ドル以上、31%(昨年は27%)は500ドル以上使うと答えており、昨年より増加している。ラップトップ・コンピューターを購入予定は、小学校で15%(昨年:7%)、中学校で20%(19%)、高校では25%(22%)、大学では37% (48%)となっている。携帯電話の購入予定は、小学校で10%(6%)、中学校で14%(21%)、高校では12%(15%)、大学では18% (18%)となっている。商戦全体の売上は、ショッピングセンター協会の予測では、昨年より5.4%の増加、全米小売業協会は、10.5%増加して平均$606.40の購入と予測されている。

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