FOMCの声明の予習

投稿者: whitegru3

8月10日FOMC声明では3つの注目するべき点があった。

1) その声明が経済低迷について話し合われたか。FOMCの声明は8月には6月と比べより悲観的だった。「6月FOMC以降に入手された情報は、生産と雇用の回復ペースがここ数カ月、減速したことを示唆している(Information received since the Federal Open Market Committee met in June indicates that the pace of recovery in output and employment has slowed in recent months.)」  個人消費「家計支出は徐々に増えているが、高い失業率、モデストな収入の伸び、住宅の価値下落、タイトな信用状況によって抑制され続けている(Household spending is increasing gradually, but remains constrained by high unemployment, modest income growth, lower housing wealth, and tight credit.」  設備投資・新規雇用「設備やソフトウエアに対する企業の支出は増加している。しかしながら、非居住用建築物への投資は弱い状態が続いており、経営側は雇用者数を増やすことに慎重なままである(Business spending on equipment and software is rising; however, investment in nonresidential structures continues to be weak and employers remain reluctant to add to payrolls.)」  住宅投資「住宅着工は沈滞した水準にとどまっている(Housing starts remain at a depressed level.)」 銀行貸し出しは収縮を続けている(Bank lending has continued to contract.)」 「しかしながらFOMCは、景気の回復ペースは短期的に、これまで予想されていたよりもさらに緩やかなものにとどまる可能性が高いものの、物価安定の流れの中で、より高い資源利用率の水準へと徐々に戻っていくものと予想している(Nonetheless, the Committee anticipates a gradual return to higher levels of resource utilization in a context of price stability, although the pace of economic recovery is likely to be more modest in the near term than had been anticipated.)」   「FOMCは、FFレートの誘導レンジを0~0.25%に維持するつもりであり、資源利用率の低さ、抑制されたインフレ率のトレンド、安定したインフレ期待を含む経済状況は、FFレートをより長い期間、例外的に低い水準にしておくことを正当化する可能性が高いと、引き続き予想している(The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and continues to anticipate that economic conditions, including low rates of resource utilization, subdued inflation trends, and stable inflation expectations, are likely to warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period.)」

8月FOMC会議後の期間で、経済データは引き続き低迷しているが、そのデータは今まで以上の劣化は見せていない。このため声明文の最初の部分は同じだろう。

2) 8月のFOMCでデフレーションについてどれだけ不安を示していたかが注目された。FOMCでは大きな変化を見せてはいなかった。

「インフレ率の基調に関する指標はここ数四半期、下を向いた。かなりの経済資源の需給の緩み(スラック)がコスト上昇圧力を抑制し続けていること、および 長期的なインフレ期待が安定していることからみて、インフレ率はしばらくの間、沈静し続ける可能性が高い(Measures of underlying inflation have trended lower in recent quarters and, with substantial resource slack continuing to restrain cost pressures and longer-term inflation expectations stable, inflation is likely to be subdued for some time.)」

実際に、インフレ期待は下落傾向にあるため、FOMCは今回はこの”Stable”を取り除いてくるかもしれない。(だがこれがFOMCでの主要な論争になるかもしれない)

3) そして8月の会議での大注目点はFOMCがどのように再投資戦略の変更したことだった。彼らはFOMCの保有を安定にするためにMBSの償還額を長期Treasuryに再投資する決断をした。

そうすると9月のFOMCの声明では変わってくるかであるが?多分ほとんどないだろう。最初の文章は少し変更される可能性があるがそのトーンはほとんど変わらずであろう。そして重要な文章 「FFレートをより長い期間、例外的に低い水準にしておく(”exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period”)」は変更なしであろう。

そしてFed 議長BernankeのJackson Holeのスピーチから見てもこれ以上の緩和は予測するのはまだ早すぎるだろう。Bernankeは追加緩和は経済見通しがかなり悪化する必要があると示唆していた、又はインフレ期待感が目立った減退(これ以上のデフレーション)。最初の部分はまだ起きていないが今回の会議ではディス・インフレーションについての心配については述べられるかもしれない。

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