欧州ソブリン・クレジットS&Pの格付け対CDSのインプライド格付け;債券格付け方法論の巨大な欠陥

投稿者: whitegru3

Index Universeにどのように注目が高まっている欧州圏のリスクが異なってるか書かれた面白い記事がでている。

Ratings Differences Highlight Eurozone Risk

この記事中でS&Pの格付けとクレジット市場デリバティブに基づいて計算されたCDS格付けとによって測定されたリスクを比べている。下の表はその違いを示してある。

CDS-インプライド格付けがS&Pによって出された物より良いものは数字がプラスになっている。CDS-インプライド格付けが悪いところは数字がマイナスになっている。

いくつかの違いは巨大なものである。

Ratings Key CDS-implied
rating
S&P Domestic
rating
Difference
AAA 1 Denmark AAA AAA 0
AA+ 2 Finland AAA AAA 0
AA 3 Germany AAA AAA 0
AA- 4 Norway AAA AAA 0
A+ 5 Sweden AAA AAA 0
A 6 Switzerland AAA AAA 0
A- 7 Austria AA+ A -1
BBB+ 8 Czech Rep. AA+ A+ 3
BBB 9 Slovakia AA+ A+ 3
BBB – 10 Slovenia AA+ AA 1
BB+ 11 Netherlands AA+ AAA -1
BB 12 Estonia AA+ A 4
BB- 13 UK AA+ AAA -1
B+ 14 Poland AA A 3
B 15 Turkey AA BB+ 8
B- 16 France AA AAA -2
CCC+ 17 Russia AA- BBB+ 4
CCC 18 Belgium BBB AA+ -7
CCC- 19 Bulgaria BB+ BBB -2
Croatia BB+ BBB -2
Italy BB+ A+ -6
Lithuania BB+ BBB -2
Iceland BB BBB -3
Romania BB BB+ -1
Latvia BB BB 0
Hungary BB- BBB- -3
Spain BB- AA -10
Ukraine B+ BB- -1
Portugal B A- -8
Ireland B- A -10
Greece CCC- BB+ -8

格付け会社は悪化している信用価値に反応するのに遅すぎる、そしてそれに対応する時に、格下げは一度に大幅下げてくる傾向がある。ギリシャの場合、6月のMoody’sによってジャンクへの格下げは4段階を一回で下げた、たとえば(A3からBa1へ)

S&Pによって昨日格下げされたアイルランドはAA-からA(2段階)、発行体は現在わずかジャンク格付けから4段階上である(Moody’s はそれでもまだアイルランドをAa2に保ち、S&Pの格付けに値する水準では3段階上である)。政府の財政への圧力がそこらじゅうで増え、他の国での格下げが予測され、より多くの債券が急に適格ベンチマークからはずされるリスクがある。

最後に、そして多分一番最悪なのは、格付けの方法論が市場に渡って一律でないことである。低い格付けの発行体の債券が高い格付けのものより高い利回りを提供しているのを探すのは簡単である、(理論的により高いリスク)何か道理が通っていない。

格付けシステムのより悪い悪用は、もちろんクレジットバブル時に広範囲に渡るストラクチャード・ファイナンス証券(アセット・バック証券のような物)の格付けのインフレーションで、リスクと過剰な資本の損失の両方のある債券に不正確にAAA格付けされていた。

そのストラクチャード・ファイナンス市場は今では昏睡状態であるが、より簡単な方法で債券の格付けがあふれている。たとえば、ロシア(Moody’sによってBa2)はドル建て10年債は4.75%近辺の利子を払っている、その間アイルランドのAa2格付け(Moody’sに夜とロシアより9段階も上である)ユーロ建て10年債利回りは9.15%ある。何かここでものすごく間違いがある。この比較をするのにドル・利回りからユーロ建てへ若干調整する必要があるが目だった不一致はまだ残る。

 

 

 

 

広告