ダウングレード質疑応答:AA+そんなに悪い?
Q: AAAとAA+の違いは何?
A: そんなに悪くない-それにそんなに違いはない。表向きに、AA+は“high grade”(高級)と考えられ、AAAは“prime”(最上等)。AA+クレジットによって払い戻される可能性はかなり高い。AAAクレジットによって払い戻される可能性は非常に高い。違いがわかる????そして、米国は特別なケースで、世界最大の経済国であり世界準備通貨を発行できる。もしあなたの個人クレジットスコアが下落すれば、金を借りるのにより高くつくのはほとんど明らかである。米国は若干のクレジットでは資金を借りる余分に支払わなくてもできる。実際多くの他の先進国、日本、カナダ、オーストラリアを含む、は過去にAAA格付けを失った、そして長期的には資金を借りるのに余計に支払わなくてもよかった。
Q: ルクセンブルグはAAAの格付け。米国は本当にルクセンブルグよりクレジットリスクが悪い?
A: 決してない、ルクセンブルグはよい国でクレジットリスクも完全に健全穏やかであるが、米国が持っている多くの長所に欠ける、それには前に述べた経済と準備通貨、それにその通貨を大量に発行できる。もし何かあればこの格下げは世界中の格付けの他の矛盾をさらすことになる。たとえば欧州ソブリンを緊急救済するために設定された団体のEFSFによって発行された債券は本当にAAAクレジットの格付けが値する?
Q: この小さな格下げでもある投資家たちは売らなければいけないだろうか?
A: 多分、でもそれほどではない、流動性と比較的安全なTreasuryであることで、多くの規制機関とマネーマネジャーたちはTreasuryを格付けの事項から離れて特別項目に置いている。 米国銀行の規制当局は格下げは多額のTreasuryを保有している銀行に損失のクッションとしてより多くの資本を調達するために強制的には売らせないと確証していた。短期Treasury格付けは影響がなかった、よってマネーマーケットファンドは売らなくてすむだろう。
Q: 海外投資家たちは?明らかに売る。
A: 多分、しかしそんなに売らないかもしれない。彼らは保有資産を長年の間分散しようとしてきたが、堅固な障害にぶち当たって来ている:どこにも行くところがない。いいか悪いか、Treasuryは世界で最大の債券市場、他と比べはるかに大きい、そしてデフォルトの可能性はゼロに近い。米国$は少なくとも現在では世界の準備通貨で、言い換えると海外中央銀行はTreasury 買い続けなければいけない。ほの選択手段は実際のところない。
Q: 金利への影響の可能性は?
A: 現在市場を影響しているすべての交差する流れにおいて、不明なところが多い。ひねくれたセンスで、この格下げは米国にとってちょうどいい時にされた、市場の混乱と経済の不安をよそに。それらのかなりの不安が世界中の投資家たち、海外の中銀も含めて米国Treasuryの安全資産に動かせ、米国借り入れコストこの世代で最低水準にまで下げた。よってレートのどれくらいの上昇もkの大変低い水準からである。もし金利が1/2ポイント上昇しても、10年Treasury利回りは3%でまだかなり低い水準である。それよりも、市場ではこの格下げをかなり長い間準備していた、特に金曜日にはそのうわさが広まっていた。金利の上昇のほとんどはすでに織り込まれている可能性もある。いずれにしても、日本の歴史から、その他、格下げは借り入れコストに長期的にほとんど影響がないと示唆している。投資家たちはひとつ又はそれ以上の格付け会社がなんと言うよりもインフレの圧力、短期金利の方向と経済成長にもっと反応を見せる可能性が強い。
Q: 社債格付け又は借り入れコストへの影響は?
A: ほとんどにはない、政府に絡んでいるいくつかのAAA格付け保険会社といくつかの他の金融会社は格下げのリスクがある。S&Pいわく、他のほとんどの企業は影響しない。わずか4非金融会社、ADP, Exxon, J&J, MicrosoftがAAA格付けを持っている。それは米国の格下げで格下げはされない。政府や企業は、AAA格付け以下の会社を含めて過去10年間で過去最低のレートで金を借りている。それは米国の格下げの結果で変わる可能性は薄い。もしなにかあれば、投資家が高い利回りの投資を探す投資家にメリットとなる。
Q: モーゲージ市場は?
A: S&Pは政府援助のモーゲージエイジェンシーFannie MaeとFreddie Macを格下げするかもしれないと警告していた、そしてその言葉を信じるしかない。FannieとFreddieは事実上金融危機に国営化されていて米国政府の後ろ盾となっている。理論的に、米国全土で格下げからモーゲージレートが引き上げられるだろう、しかしモーゲージ債は政府の後ろ盾と高い利回りから最近投資家からTreasuryより強い需要がある。シカゴにあるSteren AgeeのモーゲージストラテジストのKevin Cavin氏は、モーゲージ市場はもうすでに格下げの準備はできていた。でもFannieとFreddieの無担保債務は衝撃を受けるかもしれないと言う。実際の住宅が担保として後ろ盾になっているモーゲージ債は強い需要で残るだろう。どちらにしてもモーゲージ・レートは直近で過去最低に下落している、それも借り換え又新規住宅購入のブームが来ているわけでもないのに。言い換えれるとどんな小幅のモーゲージレートの上昇でも住宅市場にはほとんど影響がないと可能性が強い。
Q: Muni市場は?
A: 実際に混乱が起きるひとつの領域がここにある。それでも現時で長期的な影響を識別するのは難しい。政府の後ろ盾となっている地方自治体の広範囲にわたる下方修正の可能性があり、Muni市場に衝撃を与えるかもしれない。この衝撃の規模、そして期間はまだ確かでないが、これがどれだけの広範囲に及び混乱を起すか見えてみなければわからないが、ちょうどTreasuryが競争相手の不足から恩恵を受けているように、投資家 たちは比較的安全な税控除の債券はMuniに変わるものがそれほど多くない。このため多くのMuniのアナリストたちは衝撃は小さいだろうと予測してい る。
Q: その他に?
A: 種々雑多の債券が現在格下げされる可能性があるとS&Pは警告していた、それには金融危機の発生時に設立した政府の貸付プログラムによって発行された債券、いくつかのETF,ヘッジファンド、などなどが含まれる。
Q: 株式市場への影響は?
A: 投資家はこの衝撃を評価する上で、短期的混乱を招く恐れがあるが、それも明らかではない。ある国々株式市場は過去にすばやく格下げを無視したとSundial Capital ResearchのJason Goepfert氏は言うが、反対する人もいて、過去の記録は当てにはならない。2008年の金融危機以来最悪の株式市場を終了し、米国市場にとってのタイミングはこれ以上悪い時はない。とは、言ったもののこれがやってくるという警告はあった。そして投資家たちが長期的影響がまかなえると判断すれば、どんな短期の市場損失はすばやく取り戻せることであろう。Treasuryのように、株式は最終的に格付け会社より影響されるだろう。