NY市のアパート賃貸費7~10%下落、全米空き家率は22年ぶりの高水準

Bloombergから:

マンハッタンのアパート賃貸費が8月に前年比で最高10%、住居者がリセションで交渉の力をを強め、家主に引き下げを強制させた。

ドア・マンがついているビルで、1ベッド・ルームの賃貸費は前年比10%下落し平均$3,274/月となった。(NYのReal Estate Groupのデータ)ワン・ルームマンション(Studio)が7%下落し平均で$2,329.2ベッドルームがおよそ6.9%下落し$5,161となった。Sohoとトライベッカが一番高い地域になっている。

失業率が上昇しマンハッタンの賃貸は下落している。7月に職を探している人の数が40万2,200人で1992年以来の多数となったとNY市会計監査役William Thompson氏は昨日発表した。家主は住居者を誘うために無料賃貸や不動産ブロカー費を支払う事を提供しているとReal Estate GroupのCEO Daniel Baum氏は言った。

『現在の値引きはかなり積極的である。』

市の失業率は7月には12年ぶりの高値9.6%に上った。全米の失業率は9.4%へと下がっていた。米国経済は2007年12月にリセッションが始まってから6.7Mlnし職が失われ、過去80年間で最悪の雇用スランプとなった。Bloombergによって統計を取ったエコノミストたちは、失業率は来年には10%に達するだろうと見ている。

米国空き家率増加:

家主にとってより価格決定権力が弱まる。米国のアパート空き家率は第2四半期に7.5%へ増加した。これは22年間最高の水準である。とNYベースのリサーチ会社Reis Inc.のデータによる。希望賃貸価格は前年から0.7%下落し平均$1,040/月となった。

空き家の増加と賃貸費の下落でアパートを所有するREITの株価を昨年引き下げた。Bloombergの13メンバー・アパート家主インデックスは昨日までに12ヶ月で36%下落した。

今日発表されたマンハッタンの統計は1万件のリストに載せられているアパートに基づいている。

マンハッタンのドア・マンなしビルで、ワンルーム・マンション(Studio)の賃貸は8%下落し平均$1,931、1ベッドルームが5.9%下落し$2,606、2ベッドルームは8.2%下落し$3,527となった。

アッパーウエストサイドで、ドア・マン付き1ベッドルームの賃貸が$3,236で、Greenwich Villageでは同じようなアパートが$3,654となっている。

セントラル・パークの反対側のアッパー・イースト・サイドではドア・マン付き1ベッドルームが$3,276、Gramercy Parkでは$3,654となっている。

一番安い賃貸はHarlemで、月次賃貸がドア・マンなしのビルで$1,274(Studio)から$2,105(2ベッドルーム)となっていた。